服だけでなく、会場、モデル、生地、考え方まで、
様々な要素が目まぐるしく「交わる」
「何事も複数の要素が交わることで存在する。単体では存在できない。」
というデザイナーの思いを、象徴的な「線」を用い様々な要素が1つに「交わる」コレクションを披露。
ルックは、太すぎとも言えるワイドパンツを軸にブランドらしいミニマルな印象。しかし、2枚に重なったように見えるコートや襟、四角や立方体が重なったモチーフなどテーマに沿ったアイテムやディティールが多く見られた。
また、モデルのキャスティングにもテーマへの強いこだわりが見られた。
初めての女性モデルや国籍・身長が異なるモデルを起用し、着る人によって生まれるそれぞれの個性や美しさを表現。
見れば見るほど、考えれば考えるほど様々な要素の交わりが垣間見えるコレクションだった。
ショー会場のセットも「交わる線」を表現。
今回は「TOKYO FASHION AWARD」を受賞しブランドにとって初めてのランウェイショーであった。
Photo・Text:Katsutoshi Onuma