東コレ初参加となった「JOHN LAWRENCE SULLIVAN」
貫禄のショーで大トリを飾った「FACETASM」など…
JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)
インスタレーション形式での発表。
映像を流してから中央のステージにモデルが登場。
インナーはほぼタートルネック、アウターから覗かせるブルー・オレンジ・イエローなどの単色アクセントが綺麗に映えて近未来的。
ショーやインスタレーションで見せるのは今回が初めてだったというレディースも披露。
FACTOTUM(ファクトタム)
テーマは「short trip」
村上春樹の小説「羊をめぐる冒険」からインスピレーションを受け、ランウェイを半分にするように設置された巨大なモニターには北海道・美深町の穏やかな牧場風景が映し出された。
序盤から羊をイメージさせるボアアイテムや羊を描いた刺繍アイテムも登場。
旅に行くときはワイドなシルエットが最適ということで着物や袴からヒントを得て、上下ビックシルエットのスタイルにも挑戦した。
エヴァンゲリオンとコラボレーションしたスニーカーも目立っていた。
D.TT.K(ディーティーティーケー)
初のプレゼンテーションを開催。
会場はYung Lean、Sad Boysが登場しライブ会場に様変わり!
音楽に乗って体を揺らす若者達も見られ、一緒に会場を盛り上げた。
FACETASM(ファセッタズム)
テーマは「love」
デザイナー落合宏理さんの純粋に「服が好き」という想いを表現した。
2列のランウェイを並んで歩くカップルの2つスタイルには同じ素材を使ったり、シェアして着れるなどの関係性を持たせたのが特徴。
歩くモデル達にも時より笑顔が見られ、ハッピーなショーとなった。
今回はレイヤードよりもアイテム一つ一つの細かいディティールが印象的だった。
トレンチコートとライダースのドッキングやストラップとレースアップで左右違うシューズ、プリーツやギャザーを重ねたりと見ている側もちゃんと目を凝らさないと見逃してしまうような盛りだくさんの内容。
カラーパレットは全体的に抑えめだったがウール素材のネオングリーン・ピンクの挿し色が確信犯的でなんとも可愛らしい!
名実共に東コレでは貫禄の域に達していると感じるファセッタズム。以前よりデザイナー落合さんの表情にも余裕すら感じられる。(実際裏ではすごい努力をしているのだろうけど…)
本当に「服が好き」だからこそ作ることができ、人々を幸せにしてくれる素晴らしいフィナーレとなった。
Photo・Text:Katsutoshi Onuma