2015/11/15

他人には見えないものを見る/シトウレイ ファッションセミナー


「シトウレイ ファッションセミナー Vol.3」
素晴らしい問いの答えは、素晴らしい。

11月12日(木)、渋谷区文化総合センターにてフォトグラファーのシトウレイさんとhoneyee.com / fataleの編集長鈴木哲也さんによるファッションセミナー「シトウレイ ファッションセミナー Vol.3」が行われました。


内容は前回同様「オフランウェイ」と「オンランウェイ」から見えてくるトレンドやファッションの楽しさなどを2人が解説してくれるといった内容。
(今回第2部のコレクション解説はシトウさんと鈴木さんの対談でした)

会場には多くのファッション関係者や学生さん達が集まり、2人の話を自らの血肉にすべく真剣に耳を傾けていました。
僕自身もシトウさんと鈴木さんは勿論のこと、会場の皆さんにも刺激を受けとても有意義な時間となりました♪


第1部はシトウさんによるオフランウェイのトレンド解説。


普通に話しているような分かりやすい言葉の解説で、
セミナーといっても硬い感じではなく親しみやすい雰囲気です。


資料はパリコレ会場で撮影したスナップがいっぱい♪


第2部はシトウさんと鈴木さんによるオンランウェイの解説
鈴木さんの話もとても面白く興味深い!


そんな中、今回僕は一番勉強になったのはものを見る「発見力」

確かにセミナーを通してトレンドを含めたファッションの現状を知れたのは事実だしすごくためになりました。
でも、一番勉強になったのはその道のプロだからこそ他人には見えないものが見える「発見力」みたいなもの。

例えば今回だとシトウさんの「ゴールド・シルバーの靴」の話。
一見合わせづらいと思うが、ゴールド・シルバーのキラキラが無いと考えたらベージュ・グレーになるから合わせやすい万能アイテムだという話。
鈴木さんの話では「ライフスタイル批判」の話。
もうすっかり定着してしまった自分自身を大事にする「ライフスタイル」という言葉。でも、これにこだわっていたらいつまでも自分の枠にハマってしまい新しいものが生まれない。だからどんどん自分の殻を破ってチャレンジした方が楽しい人生を送れるんじゃないかという話。

まさにおっしゃる通りです!!深く関心してしまいました…。

「なぜ2人はこんなことが分かる(見える)のだろう?」

2人は同じ情報を見ていても他人には見えないものを見ることができる。
それは多分、ものごとに対しての「問い」と「答え」がしっかりしているからだと思いました。

常に自分の中で、ものごとに対する基準や関心だったりのアンテナを張って見ている。
そこで出た「問い(なぜ)」に対して自分なりの「答え(理由)」を出している。

何となくの「感覚」ではなくしっかりと「言語化」する。
そうすることでしっかりと答えが出るし、第3者にも伝えやすい。
これ、できそうでできないこと!
素晴らしい問いの答えは、素晴らしいものです。

こんなことも含めてトータルすごく面白かったしほんとためになった90分でした。
シトウさん、鈴木さんありがとうございました!!


Katsutoshi Onuma